2024 11,22 13:47 |
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2006 07,03 20:48 |
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2006年W杯惨敗の原因(の多く)は川淵キャプテンにある。
ワタシは、そう考えている。 では「今すぐに辞任して、二度と陽の当たるところに出てくるな!」と望んでいるかと言えば、実はそうでもないのが悩ましいところで。 川淵氏は、Jリーグ創設の最大の功労者であることは論を持たないと思う。 サッカーに興味のない人にとっては「何のこっちゃ」だろうが、観客なんか皆無と言っていいほどだった国内リーグをビジネスとして軌道に乗せ、代表に初めての外国人監督を招聘して根本的な強化に成功(それまでは、フィリピンやタイ相手に大差で負けていたりした)。日本サッカー会において、他の追随を許さない実績を残している。 勿論、「だから、実績のある川淵キャプテンは辞任しなくていい」という考え方には与しない。また「代表の成績で会長が辞任するという悪しき前例は作らない」という彼の言動も、専制政治によって生じたのが今回の失敗である限り、言い訳でしかない。 しかし、彼にはまだ残された仕事がある。 2002年W杯。当初の予想では(国内での楽観的な報道を差し引いても)日本単独開催が有力視されていた。日本だけでW杯を行い、誘致に失敗した都市にムダなスタジアムが量産されることもないはずだった。しかし、結果は共催。共催そのものの是非には触れないが、日本が韓国に政治的(←あくまでサッカー界での政治力)に破れた形となった。 このとき、韓国にW杯を呼び込んだのは鄭夢準(チョン・モンジュン)。韓国サッカー協会の会長であり、FIFA副会長でもある。彼は韓国の大財閥「現代」グループの家系で、大統領選にも名前が挙がる(現大統領の盧武鉉と、候補を一本化する形で出馬せず)ほどの政治家。色々と議論を呼んだ2002年韓国の躍進にも、大きく貢献したと言えるだろう。 日本サッカー界には、こういう豪腕を振るえるタイプの人間が本当に少ない。豪腕を振るうどころか、会長の独断専行をまぁ、あちらは財閥出身の政治家、こちらは極東の元サッカー選手なのだから当然と言えば当然なのだが。 現在、日本からは小倉氏がFIFA理事として活動しているが、やはり押しの強さと言うかアクというか...そういう部分での物足りなさは感じる。単独開催をひっくり返されるようなことが無いよう、アジア枠を減らされることが無いよう、もっとガンガン日本の要求を通して欲しい。(注:あくまで、表面に見えている事実や数少ない報道を見ての個人的な希望。小倉氏の仕事を卑下する意図は全くありません) そこで川淵氏ですよ。 正直、鄭夢準と押しやアクで引けをとらないのは、日本のサッカー協会では川淵氏くらいしか思い浮かばない。釜本氏もアクや押しは相当のものがあるが、権謀術数を弄するタイプではないのでFIFAやAFCの中でやりあうには不向き。その点、今回の川淵氏の姑息なやり口などはまさに適任ではないだろうか。 2006年W杯の戦犯として、川淵氏の罪は限りなく重い。 上記のように長々と語ってきながら、正直ワタシも「許せない」という思いがある。無反省での続投は、言語道断だ。 しかし、それを償う意味でも“責任の所在を認め、再び同様の過ちが起こらないような措置を行い、何らかの禊を行った上で”更なる日本サッカーの発展に尽力していただきたい。そういう責任の取り方も、あると思う。 PR |
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