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2007 09,07 15:38 |
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007090401000195.html
「瀬島機関」と言えば、大塚英志が好きな方はニヤリとされると思います。彼が死んで「昭和が終わった」てな感じでしょうか。そうでない方には 何のことやらでしょう。 戦時中は若き大本営参謀として中枢にいて、真珠湾攻撃の前日に届いた アメリカの大統領から日本の天皇への電報を、“独断で握りつぶし”たりもしたらしい。(『瀬島龍三 参謀の昭和史』保坂正康 より) 終戦後は11年シベリアに抑留。帰国後は伊藤忠に入社してインドネシアへの戦後賠償ビジネスで利権構造を確立(デヴィ夫人は、この際の一番初めの賄賂だったという話も)し、次に韓国でも賠償ビジネスを始め、中曽根元首相のブレーンとして国交正常化に成功。岸信介と並んで戦後の黒幕と呼ばれた人物ですね。ビジネス本では好評価される一方で、左右両派からも売国奴扱いされているようです。 昭和天皇の発言としても 肯定的なものとしては --- 「瀬島は戦前戦後と大変御苦労であった。これからも体に気をつけて国家、社会のために尽くすように。それから、今度お世話になる東久邇の優子は私の孫である。小さいときに母に別れ、大変かわいそうな孫である。自分はこういう立場にいるので十分な面倒が見られず、長く心にかかっていた。このたび立派に結婚することができ、自分も皇后も大変喜んでいる。どうかよろしくお願いする。」 --- ・・・なんてのがある一方、否定的なものとして --- 「先の大戦において私の命令だというので、戦線の第一線に立って戦った将兵たちを 咎めるわけにはいかない。 しかし許しがたいのは、この戦争を計画し、開戦を促し、全部に渡ってそれを行い、なおかつ 敗戦の後も引き続き日本の国家権力の有力な立場にあって、指導的役割を果たし、戦争責任の回避を行っている者である。瀬島のような者がそれだ」 --- と、まるで正反対な発言があり、常に極端に評価の分かれる人物のようです。 大本営最後の生き残りとして、きっと多くの事実を秘めたままだったんだろうなぁ。死の間際に、色々と喋っていると楽しいんだけど、そういうキャラクターじゃないから墓まで持って行っちゃったんだろうな。 逆に、「存命中は怖くて言えなかった話」が、これからポロポロと出てきたりするんだろうか。そうなったら面白そうですが。 PR |
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