2024 11,23 19:43 |
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2004 01,19 13:37 |
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いやぁ、面白い!!
「夏」は、これまでにおきた事件の背景といった部分に重点を置かれていて、なるほどと感心しながら読めた。「秋」は、SMシリーズとVシリーズの総決算と言うか、これでもかと言わんばかりに次々と新事実が浮かび上がってきて、ワクワクしっぱなしで一気に読了。「夏」でも暗喩されていた事実に「秋」まで全く気づかなかった点もあり、ちょっと悔しかった。自分の中で勝手に定義していた時間軸が違ってた。 「秋」において真賀田四季が妃真加島での事件に付いて言及するシーンがあり、それについての裏づけなどは一切されず、状況証拠が積まれていく形で物語が進んでいくが、真実は「(四季の言葉が嘘でも本当でも)どちらでもいい」のではないだろうか。 あくまで一般的な解釈は、妃真加島での事件において成立しにくい。それは人としてのタブーといったものが存在するからだ。しかし、四季が14歳の時に起こした事件も同様。事件を起こしたのは「天才・真賀田四季」であり、一般人のタブーなどといったものに縛られないが故に、四季は「天才」なのである。 四季の語った「妃真加島の真相」は事実なのかもしれない。だが一方で、犀川や萌絵(そして我々)にわかり易い解釈を与えるための方便である可能性も、消えることは無いだろう。そのための状況証拠として人命を絶つことさえも、四季の中で合理的な帰結を得るのであれば、あるいは・・・。 四季シリーズを読んで唯一残念だったのは、Vシリーズを読み終える前だったこと。文庫本でしかVシリーズを読んでいないので、現時点で(文庫では)発売になっていない作品が半分ほどある。「秋」で出てくるエピソード・小道具など、伏線を知らないまま読んでしまったのは残念。 PR |
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