2025 04,17 18:34 |
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2004 03,06 05:21 |
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2-0の勝利。正直、意外でした(笑)
大きな大きな勝利となり、これ以上ない結果を出してくれて、とりあえず一安心。 それにしても、80分以上ドキドキさせる好ゲーム。しかも結果が2点差勝利で素晴らしいエンタテイメントでした。 UAEのホームと言うことで、前2試合とは比べ物にならないくらいの観客。しかも全員白づくめでかなりの威圧感。まさにアウェイの雰囲気です。ただし、レフェリは(多少UAE寄りではあるものの)明確なジャッジ。引き締まった試合となった要因の一つに上げられるんじゃないかな。 UAEは守りを固めて引き分け狙い、という中東の常套手段ではなく、日本相手に中盤から真っ向勝負を仕掛けてきた。“アウェイで引き分けを狙うよりホームで勝って予選突破を決めてしまいたい” という心理があったんだろうと思われるが、バーレーンに引き分けたことで日本を舐めてかかっていたんだろう。 さて、一方の日本は願ってもない中盤での勝負を挑まれ、前半30分までは押し気味に進めるものの、決定機を作るところまでには至らない。勝ちに行かなければならない状況ながら、最低でも引き分けという考えからか攻めに厚みが無い。レバノン戦でも述べたが平山にも疲れが見えていて、動いてはいるんだが走り負け、ボールをもらいに行っても一歩目の反応が遅れてしまう。そうこうしているうちにUAEがペースを掴み、日本にとって苦しい時間が続くが前半は何とか0-0で折り返す。 選手の消耗が激しい中、山本監督がハーフタイムにとった戦略は 平山→高松。 確かに平山の疲れは明白だったが、それ以上に消耗していたのは今野・鈴木の両ボランチだったように見えた。ここ3試合での総合的な運動量を考えても、相当な疲労度の筈。しかし、この二人を代えると言うカードを山本監督は手にしていなかったのだと思う。 普通に考えれば「去年まで重用していた青木を使えばいいじゃん」と思うのだけれど、以前に述べたように、このチームは “今年に入って新しく構成されたチーム” という視点で見た時に、青木は実績0の選手なのだ。これでは連携も何もあったものではなく、今日のような天王山でテスト含みで起用するのはリスクが高い。菊地もボランチのできる選手なのだが、同様にこのチームでは実績0。 「ホラみろ、だから山本監督のチーム構築は失敗だったんだ」とか思いながら後半を見ていると、高松が予想以上にフィットしている。豊富な運動量で中盤まで顔を出してボールを受けに来るため、結果的に中盤が楽になりボランチ復活。しかも切望していた先制点まで高松。山本采配、大当たりじゃん。 それにしても、今までそれほど目立っていなかったが、高松って足元のプレイも悪くないんだなぁ。中盤から3人ほどドリブルで抜いて前進したシーンなんて、彼に対して持っていたイメージを(良い意味で)完全に覆してくれた。それにしても、フル出場してるのを見たことはない割に点を取るシーンはよく見るんだよね。得点率を時間軸で見たら、すごいことになってるんじゃないだろうか。平山フィーバーの裏で着実に成長していってもらいたいと思う。 そして2点目の田中。あの場面で積極的にミドル撃っていった姿勢も評価できるしシュートもお見事だったんだけれど、それ以上に驚くのはあの運動量。3試合ずっと出ずっぱりでいながら、最後までピッチで一番の運動量を誇っていた。走ればハイレベルのスピードとスタミナ、頭でも遠めからでもゴールを狙い、2試合連続得点。まさにエースの風格。 今きづいたけど、FW2人が点を取って決めた試合なんだね。なんか「いつ以来?」ってくらい久々な気がするよ。 試合終了後の山本監督のインタビューで、後半は涙目で声を詰まらせていた。予選の結果をみれば当然の展開だとは言え、それだけこの試合に賭けていたんだろう。 これ以上ないくらい素晴らしい結果を残した今日の試合だけれど、やはりまだ危険なエリアでのパスミスが多く、安心してみていられる展開とは程遠い。DFとGKとの連携も悪い。そして高松・石川・山瀬らと違い、チャンスを与えられることのない青木・成岡といった控えメンバーのモチベーションについては、あまり良い話題を聞かない。特に今日のような展開でも起用の無かった青木は、(結果が出てしまっただけに)特に複雑な心境のはず。 3/14のホームでの試合まで10日ほど。それまでにどれだけ立て直せるか、山本監督の「チーム作り」の手腕が問われることだろう。 万が一にでも負けてしまえば、自力での五輪出場は消滅。8割がた予選落ちが決まってしまうという大事な試合。しかも相手は中東の強豪で、完全なアウェイ戦。「勝つのがノルマだ」とはとても言えない状況の中で手にした勝利は、目先の「五輪出場」と言う目標達成の他にも大きなものを与えてくれたと思う。 PR |
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